学校では教えてくれないドイツ語 Vol. 14
ドイツ語のテキストを英語に直すと、単語の量は多いのに、5分の1短い文章になるとか……。ドイツ語は長い!そして、その長さに比例して、略語も豊富。今回は、「素晴らしきドイツ略語の世界 Die fabelhafte Welt der Abk.」第2弾です!
第1弾ではHARIBO、Adidas、ALDI、BMWと知名度の高い略語をご紹介しましたが、今回は少しマニアックに、DDRこと旧東ドイツで使われていた略語や、近年流行中のSNS略語などを写真をたっぷり掲載させながら見ていきたいと思います!
まずはDDR!
東ドイツの話に耳を傾けていると、この国独自の施設や部署の略語などが次々出てきて、聞き直すと、案外話している本人すらもちゃんとわかってなかったりして、めくるめく略語のラビリンスへと迷い込んでいってしまうのですが……、耳にする頻度が最も高い略語というと、これでしょうか。
●VEB VolksEigener Betrieb
ファウエーベー、旧東ドイツの「国営企業」のことです。
ベルリンの可愛いビールコースターに踊るVEB、「国営企業ベルリン飲料コンビナート」!
ライプツィヒには、有名な「国営企業グルメ食品・ライプツィヒ」の看板なんかがあります。旧東ドイツ地区を歩いていると、いまも時々VEBの文字が目に入ってきます。
ベルリンにはVEB Orange という店名のDDR雑貨の専門店があったり!
ライプツィヒで見かけたこちらは、VM。VolksEigene Möbelkombinate 国有家具コンビナート。似てるけど微妙に違いました。
また蚤の市で、DDRモノを探していると、時々出会うのが「EVP」の文字。Endverbraucherpreis(最終消費者価格)の略語です。パッケージの紙箱やラベルにプリントされていることも。
●MfS / Stasi > Ministerium für Staatssicherheit
映画などのイメージもあって、知名度が高い(?)旧東ドイツの秘密警察、シュタージ。MfS – Ministerium für Staatssicherheit (国家保安局)となります。
この「国家保安」というドイツ語のスターツジッヒャーハイトを略しての通称がシュタージ。
局には直接所属せずにスパイとしてなんらか諜報活動に関わっている人はIM イーエム、と呼ばれます。このInoffizieller...
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