塩田千春展:魂がふるえる

ベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られています。

しばしば個人的な体験を出発点にしながらも、その作品はアイデンティティ、境界、存在といった普遍的な概念を問うことで世界の幅広い人々を惹きつけてきました。

なかでも黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせた圧倒的なインスタレーションは、彼女の代表的なシリーズとなっています。

本展は、塩田千春の過去最大規模の個展です。副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを、他者にも伝えたいという作家の思いが込められています。

大規模なインスタレーション6点を中心に、立体作品、パフォーマンス映像、写真、ドローイング、舞台美術の関連資料などを加え、20年にわたる活動を網羅的に体験できる初めての機会になります。

「不在のなかの存在感」を一貫して追究してきた塩田の集大成となる本展を通して、生きることの意味や人生の旅路、魂の機微を実感していただけることでしょう。

◆ 塩田千春(しおたちはる)
1972年、大阪府生まれ。1996年、京都精華大学(村岡三郎に師事)卒業後、渡独。ブラウンシュバイク美術大学(マリーナ・アブラモヴィッチに師事)等で学び、現在までベルリン在住。2007年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。南オーストラリア美術館(2018年)、ヨークシャー彫刻公園(2018年)、高知県立美術館(2013年)、丸亀猪熊源一郎現代美術館(2012年)、国立国際美術館(大阪、2008年)を含む世界各地での個展のほか、シドニー・ビエンナーレ(2016年)、キエフ国際現代美術ビエンナーレ(2012年)、横浜トリエンナーレ(2001年)など国際展参加も多数。2015年には第56回べネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表。

主催者名

森美術館

日時

2019年09月01日 10:00 - 30日 22:00

場所

森美術館
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F

お問合せ先

03-5777-8600 (ハローダイヤル)

ウェブサイト

https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/shiotachiharu/

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