- この展覧会はオーストリア出身のアーティスト、ロイス・ワインバーガーの作品を通して「見えない自然」を知り、考え、持ち帰っていただきたいというものです。
ワインバーガーのとりあげる「見えない自然」とは一体どんなものでしょうか?
それは、私たちが自然と呼んでいる植物や動物、森や海を指すものではなく、文字どおり、形も実態もない目には見えないものです。
これからご覧いただく「見えない自然」とは、元来の自然が持つ力そのものを指しています。普遍的で決して消滅することはなく、同時にフラジャイルで変幻自在な、自然のエネルギーそのものを表します。
本展ではワインバーガーの40余年の活動から、ドローイング、土や動物を用いた彫刻、植物のオブジェ、映像作品など100点あまりをここに運び、展示しました。
これらの作品は、彼のアクティビストとしての頑強な思想に支えられながらも、鳥のような自由さ、生への尊敬や願い、自然のもつ美しさやユーモアを十分に感じさせます。
彼のこうした活動は、近年ますます注目を集め、現代美術の動向を示すための国際美術展「ベニス・ビエンナーレ」や「ドクメンタ」、そのほか多くの美術館で展示されています。
そして2020年目前の東京でも、「見えない自然」がここから育つことを願っています。
主催者名
ワタリウム美術館 / ブルーノ・タウト展実行委員会
日時
2019年07月13日 11:00 - 31日 19:00
場所
ワタリウム美術館東京都渋谷区神宮前3-7-6