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河内秀子

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出典: © 河内秀子

学校では教えてくれないドイツ語 Vol. 15

「ドイツを代表する駄菓子」といえば?! ハリボのグミ!でしょう! ドイツ国民一人頭の年間消費量は約6kg弱で、チョコレートやクッキー類に次いで人気のお菓子。1年間で6kg、1日換算で16g。案外大した量じゃないな、と思ったあなたは、多分ドイツのグミにどっぷりハマっているのかもしれません。 ちなみに私も、渡独してからほぼ毎日ハリボのグミを1袋(200g)ほど消費しており、しまいに医者にかかって栄養失調と診断されたことがあります……。美味しいですが、何事もほどほどが重要ですね。 ●ドイツ駄菓子界のスター さて、ドイツ駄菓子界におけるグミの地位は非常に高い。まず驚くのがスーパーのグミコーナーの充実度です。店によってはお菓子コーナーの半分くらいがグミで、入り口近くにあったりするので、グミを見ずに通り過ぎるのは至難の技だったりします。デパートでは量り売りが充実していて、袋物にはない大型のグミが手に入ります。ドイツにおけるコンビニ的存在の深夜営業のお店やガソリンスタンドにも必ず数種類のグミがありますし、見本市に行けば会社のロゴが入った小袋を配られ、ホテルの枕の上や、銀行の窓口、ツーリストインフォメーションなど、ドイツでは、ありとあらゆる場所にグミが存在するのです。 ●ハリボは、2020年に創業100周年! 実はゼラチンを使ったグミキャンディーの発祥地はドイツではなく、イギリスという説が濃厚ですが(20世紀初頭、鉄道旅行の際に気軽に携帯できるお菓子をと開発されたらしい)ドイツで一番早くグミキャンディーを作ったのは「ハリボ」さん。 学校では教えてくれないドイツ語 Vol. 13 でも取り上げましたが、ハンス・リーゲルさんが西ドイツ、ボンで始めた、HA(ns) RI(egel) BO(nn) ハ・リ・ボ、創業は1920年です。そう、ハリボは来年が創業100周年!!! 90周年の際には、これまでの歴史的なパッケージを復刻した限定版が販売されたのですが、100周年にはどんなプロジェクトが行われるのか……まだ秘密だそうです。 ●金熊グミ 毎年のように登場する新作を含め、20種類以上が存在するハリボのグミ。中でも最も人気があるのがゴールデンベアー、熊の形をしたフルーツグミです。 その歴史は古く、創業2年目の1922年に遡ります。当時人気だった「踊る熊」というアトラクションからアイデアを得たハンス・リーゲルさんが、踊る熊をかたどったグミを作ったのが始まりです。 いまも首にリボンを巻いたハリボの金熊くん(黄色いですが)は、時代の変化とともに少しずつマイナーチェンジしつつも、さまざまなパッケージに登場する「ハリボの顔」、マスコット的な存在として活躍しています。 最近では、シュガーレスのフルーティーなタイプが人気のよう。 ●ハリボくん 金熊くんと並んで、パッケージに登場することもあるのがおかっぱ頭の少年、ハリボくん。黒髪のせいか、ドイツでは主に真っ黒なグミ、ラクリッツ(リコリス)のパッケージに登場することが多く、いまいち影が薄い彼なのですが、隣国フランスではロゴからして彼がメインで、しかもちょっと顔が今風?に立体的にアレンジされていたりするのが興味深いです。 ドイツのハリボグッズは金熊くんメインですが、フランスではハリボくんのものも色々揃っています。こういった国ごとの違いが面白くて、ほかの国に行くとついスーパーのグミチェックをしてしまいますが、各国で味、形、サイズなど、ドイツにはないハリボ・グミが色々見つかって面白いです。 トルコにはまだ行ったことがないですが、ベルリンのトルコ食材店では、ちゃんとイスラム法に準じたハラールのグミが売っています!(ゼラチンは豚から取れるので、ゼラチン不使用のもの) ●イースターのうさぎグミ カーニバルが終わると、ドイツはイースター商戦一色。(今年は4月18日から22日まで)スーパーマーケットにもイースターエッグや卵型のチョコレートなどがズラリと並びますが、もちろんグミもイースター限定版が登場します! 以前は、HARIBOゴールドベアーグミの熊が、味もそのまま形がうさぎに入れ代わったの「ゴールヘースヒェン(金ウサギ)」や、イースターエッグやラッパズイセンなどを象った凝った形のものを出していたのですが(2007年のイースターグミレポート)いまは、卵型のジェリービーンズなどがメイン。今年はひよこと卵の形のグミを入れた新作が出ているようです。 ●ハリボさんのよくわからないデザインセンス しかし、毎年のように新作を生み出すハリボ。そのデザインチームは一体どういう風に仕事をしているのでしょうか。ハリボ社へ直接問い合わせてみたのですが、残念ながらこれについての回答は得られず。手堅い売れ線(クマやコーラ)などを少しずつ変えるだけではなく、突然どぎついジョークを形にしたグミが出たり、やたらと凝った形のものが出たり。誰がデザインし、どうやって商品化への決定が下されているのか……商品の背景がとても気になります。 例えば、お尻型のマシュマロのグミに、カラフルなフルーツグミの耳がついた"A... mit Ohren“ (『Arschloch ケツの穴』という人を罵倒する言葉がありますが、それと意味はほぼ同じ『あいつは尻に耳がついたような奴』)を立体化したジョークグミ。これが650g入りのバケツに入っている様子は壮観でしたが、2010年前後に姿を消しました。 W杯やUEFA欧州選手権のたびに店頭に並ぶ、ハリボくんが大活躍のサッカーグミや、空港のショップメインで展開しているドイツの観光名所を象ったグミ「HAPPY GERMANY」などは、細部まで凝った作りで、ほかのグミより作るのが大変なんじゃないか?いったいどこまで細部をデフォルメするか?など、グミのデザイナーはほかのお菓子にはありえない、様々な問題にぶつかるのではないかと思うのです。 しかしドイツのグミは季節限定商品もいわゆる「旬の食材のお味」というものはなく、味はいつもとほぼ同じ。日本人としては、白アスパラガス味とかクリスマスのスパイス入りとか作ればいいのにと思うのですが、その点は全くブレがありません。あくまでも、見た目で味わう、繊細な味の違いなどは全く眼中にない、まさに駄菓子らしいお菓子と言えるのです。 執筆者:河内秀子 東京都出身。2000年からベルリン在住。ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』や『料理通信』、『Young Germany』『Think the Earth』『Newsweek for WOMAN 』などでもベルリンやドイツの情報を日本へ向けて発信させていただいています。 Twitterで『#日々是独日』ドイツの風景をほぼ毎日アップしています。いまの興味は『#何故ドイツではケーキにフォークを横刺しにするのか問題』。美味しくてフォークを刺してあるケーキを探し歩く毎日です。HPもご覧ください。
出典: © Hideko Kawachi

学校では教えてくれないドイツ語 Vol. 14

ドイツ語のテキストを英語に直すと、単語の量は多いのに、5分の1短い文章になるとか……。ドイツ語は長い!そして、その長さに比例して、略語も豊富。今回は、「素晴らしきドイツ略語の世界 Die fabelhafte Welt der Abk.」第2弾です! 第1弾ではHARIBO、Adidas、ALDI、BMWと知名度の高い略語をご紹介しましたが、今回は少しマニアックに、DDRこと旧東ドイツで使われていた略語や、近年流行中のSNS略語などを写真をたっぷり掲載させながら見ていきたいと思います! まずはDDR! 東ドイツの話に耳を傾けていると、この国独自の施設や部署の略語などが次々出てきて、聞き直すと、案外話している本人すらもちゃんとわかってなかったりして、めくるめく略語のラビリンスへと迷い込んでいってしまうのですが……、耳にする頻度が最も高い略語というと、これでしょうか。 ●VEB VolksEigener Betrieb ファウエーベー、旧東ドイツの「国営企業」のことです。 ベルリンの可愛いビールコースターに踊るVEB、「国営企業ベルリン飲料コンビナート」! ライプツィヒには、有名な「国営企業グルメ食品・ライプツィヒ」の看板なんかがあります。旧東ドイツ地区を歩いていると、いまも時々VEBの文字が目に入ってきます。 ベルリンにはVEB Orange という店名のDDR雑貨の専門店があったり! ライプツィヒで見かけたこちらは、VM。VolksEigene Möbelkombinate 国有家具コンビナート。似てるけど微妙に違いました。 また蚤の市で、DDRモノを探していると、時々出会うのが「EVP」の文字。Endverbraucherpreis(最終消費者価格)の略語です。パッケージの紙箱やラベルにプリントされていることも。 ●MfS / Stasi >  Ministerium für Staatssicherheit 映画などのイメージもあって、知名度が高い(?)旧東ドイツの秘密警察、シュタージ。MfS – Ministerium für Staatssicherheit (国家保安局)となります。 この「国家保安」というドイツ語のスターツジッヒャーハイトを略しての通称がシュタージ。 局には直接所属せずにスパイとしてなんらか諜報活動に関わっている人はIM イーエム、と呼ばれます。このInoffizieller...
出典: © Hideko Kawachi

学校では教えてくれないドイツ語 Vol. 13

よく長いと言われるドイツ語。確かにドイツ語は単語が長い!
出典: © Tatsutoshi Tsuchiya

学校では教えてくれないドイツ語 Vol. 12

ドイツ語圏」は、ドイツだけではありません。
出典: © 河内秀子

学校では教えてくれないドイツ語 Vol. 11

ドイツにもやっと、春がやってきました!
出典: © 河内秀子

いまだ続く、旧東ドイツの廃炉作業

旧東ドイツの誇りだった、ラインスベルク原子力発電所。停止から28年目の今も廃炉作業は続いています。

学校では教えてくれないドイツ語 Vol. 10

木を切り倒し、家の前に立てて愛の告白? その2

学校では教えてくれないドイツ語 Vol.9

実はドイツでも、出会いはオンラインが盛ん。シャイなドイツ人だけど告白は暴走!? 
出典:|flickr/Michael Radtke CC BY-ND 2.0|https://flic.kr/p/5Q48ki

学校では教えてくれないドイツ語 Vol.8

「クリスマスきゅうり」と「熱いアザラシ」でドイツのクリスマスを祝おう!? − クリスマスに使える(?)ドイツ語!

学校では教えてくれないドイツ語 Vol. 7

毎年11月末になると発表される「Jugendwort des Jahres」、ドイツ若者言葉・オブ・ザ・イヤー!
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