“日本で体感できるドイツ・オーストリア・スイス”をテーマにお届けしている「Insider Tip」。今回はジャーナリストで、derdiedas立ち上げメンバーのひとりでもあるマーティン・フリッツ(Martin Fritz)が、選び抜かれた材料で作られた、美味しい一品を教えてくれました。

――今日はフリッツさんお気に入りのお店を教えてくれるそうですね。

はい、京都にある『ベッカライ ヨナタン(Bäckerei Jonathan)』という、パンとお菓子を作っているお店です。とくにこちらの焼き菓子が好きでよく買っているんです。

リンツァトルテ: オーストリアのリンツという町の銘菓を焼き菓子タイプにしたもの; 出典: © kyoto-brot.com

――おすすめポイントは?

クッキーをはじめとする焼き菓子は、完全なドイツ風とは言えないのですが、ドイツ人の私にもほっとする家庭的な美味しさです。多くのドイツの焼き菓子のようにバターや砂糖を使いすぎていないのもいいですね。

――でも、それでは「日本で体感できるドイツ・オーストリア・スイス」というコンセプトにちょっと反してしまいますが……(笑)。

実は、この焼き菓子を作っているのは、もともとは茶道を学ぶために来日したスイス人の女性なんですよ。材料にもこだわりがあり、北海道や滋賀県産の小麦粉、放し飼いで育てられたニワトリの卵、徳之島の粗製糖など、できる限り国産のものか、外国産でも有機栽培のものを使用。唯一の添加物は重曹で、内モンゴルで採れた天然のものを使っているそうです。

――なるほど、それはぜひ食べてみたいです! お店は京都とのことですが、どちらで購入できますか?

『ヨナタン』は販売店舗を持たないのですが、40軒を超える取り扱い店があり、そちらで買うことができますよ。

――ありがとうございました!

アップルタルト: 篤農家の林檎をのせたタルトですが、サクッとした生地で飽きないお菓子; 出典: © kyoto-brot.com

Information
ベッカライ ヨナタン(Bäckerei Jonathan)
京都市右京区京北たぬき
TEL 075-854-0633
kyoto-brot.com/shop (取り扱い店リスト)

Tip Giver
マーティン・フリッツ(Martin Fritz)
ドイツ出身のジャーナリスト、ライター、PRコンサルタント。長年日本で暮らし、今メディアderdiedasを日本人ジャーナリスト、編集者らとともに共同設立。日本食ファンでもあるため、ドイツ料理を恋しく思うことは稀だとか……。

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