“真面目で頑固で保守的”と言われることが多いドイツ人。さまざまな調査結果からドイツ人の“保守レベル”を検証してみた!
1. 子どもの3人に1人が未婚の親から生まれている
出典: flickr/Bart Heird CC NC-ND 2.0

ドイツでは妊娠=結婚でも、出産=結婚でもない。つきあっているカップルが子どもを授かっても、即、結婚とはならない。大切なのは両親の婚姻関係よりも、二人が子どもの誕生を迎え入れるということ。こうして毎年生まれてくる子どもの約35%が未婚の親のもとに誕生している。(保守度:低)

2. カップルが一つ屋根の下に住むとき、婚姻関係が結ばれる
出典: flickr/Kat Stan CC BY-NC-ND 2.0

パートナーがいるドイツ人の約84%(1940万人)が婚姻関係を結んだ上で一緒に生活しているとのこと。結婚せずに同棲しているカップルは約380万人、全体の16%にすぎない。ドイツ人にとって「一緒に住む」ということはひとつの大きな覚悟?決断?を意味するようだ。(保守度:高)

3. 新商品?とりあえず食べてみよう!
出典: flickr/J. Triebke CC BY 2.0

ドイツには“Was der Bauer nicht kennt, das frisst er nicht.”(農民は知らないものは口にしない)という言い回しがある。・・・が、それは農民だけに当てはまることなのか!? 調査ではドイツ人の55%以上が新しく発売された食品をまずは試してみたいと好奇心旺盛だ。31%の消費者は広告を見ただけで購買意欲を抱くという。(保守度:低)

4. 政治で選ばれているのは圧倒的に保守政党
出典: flickr/Secret Pilgrim CC BY-SA 2.0

ドイツの保守政党の代表といえばCDU(Christilich Demokratische Union)− キリスト教民主同盟。ドイツ連邦共和国が誕生して以来、68年間のうち48年間、つまり71%の期間、CDUが政権与党についている。(保守度:高)

5. 同性婚? “それもまたいい事!”
出典: flickr/Thorsten Hansen CC BY-NC-ND 2.0

同性カップルに対する差別が法律でしっかりと禁じられているドイツ。また、2017年6月30日には、長年論じられてきた同性婚を合法化する法案が賛成多数で可決された。

2014年まで13年間ベルリン市長を務めていたクラウス・ヴォーヴエライト氏(Klaus Wowereit)が観衆の前で自身が同性愛者であることを公表したカミングアウト。彼が述べた“Ich bin schwul, und das ist auch gut so!”(私はゲイ。そして、それもまたいい事!)の一節“das ist auch gut so!”はその後、流行語にもなった。

クラウス・ヴォーヴエライト氏(Klaus Wowereit); 出典: flickr/Thomas Rodenbücher CC BY 2.0

政府が行っていた世論調査では83%の国民が同性婚の法的認可に賛成しており、今回の合法化は世論を反映したものだった。(保守度:低)

6. 要注意!家事を手伝ってくれる男性は意外と少ない!
出典: flickr/Dennis Skley CC BY-ND 2.0

パートナーと一緒に暮らしているドイツ人男性のうち、家事・育児の半分を担ってくれる男性はなんと27%、約4人に1人という意外と低い割合だ。女性の社会進出が進んでいるドイツでも、家庭ではまだ男性優位ということなのか。ドイツ人男性と結婚すると家事・育児を任せられると夢見る日本人女性も多いようだが、現実はなかなか厳しいようだ。(保守度:高)

7. 18歳までに初体験を終える女子 ー 8割以上!
出典: flickr/sarahcstanley CC BY 2.0

16歳までに初体験を済ませている女の子は全体の45%、男子でも39%という高さだ。18歳になるまでにはすでに82%の女子が、そして69%の男子が初体験を終えている。ちなみに日本人の初体験平均年齢は男女共に20.3歳だという(保守度:低)

いかがだろうか。調査結果からはドイツ人の保守的な部分とリベラルな部分とが垣間見れた気がする。興味深い調査があれば、是非また紹介したい。