ドイツ連邦食料・農業省の委託によってフォルザ世論調査研究所(Forsa Gesellschaft für Sozialforschung und statistische Analysen)のアンケート調査で明らかになったドイツ人が最も好きな食べ物! なんとその首位に輝いたのはミートソーススパゲティー!!

これはderdiedasの沽券にかかわる(?)問題……ということで、ドイツ媒体社がこれまで行ってきた「ドイツ人の好きなドイツ料理」のアンケート調査で上位に挙げられたものを紹介したい。

1.みんな大好き、ブラートカルトフェルン(Bratkartoffeln)
出典:| flickr/Oliver Hallmann CC BY 2.0

食雑誌Essen&Trinken誌のアンケートで「ドイツ人に最も愛されているメニュー」として1位に輝いたのが、ブラート・カルトフェルン。日本ではいわゆるジャーマンポテトとして知られる、ジャガイモをスライスして炒めたメニューだ。ドイツ全土で広く愛され、目玉焼きやピクルス、グリーンサラダなどとともにいただくことが多い。(出典)

2.男性票が集まる、リンダールラーデ(Rinderroulade)
出典:| flickr/Alicia Woodward CC BY BY-NC-ND 2.0

続いて2位が、牛肉ロール煮込み、リンダールラーデ。薄切り牛肉で、ベーコン、タマネギなどの野菜、マスタードを巻いて煮込んだ料理。ドイツのパスタ、シュペッツレ(Spätzle)やジャガイモのクネーデル、ゆでたジャガイモ、紫キャベツなどとともに。(出典)

3.東ドイツで愛される料理、エルプセンアイントプフ(Erbseneintopf)
出典:| flickr/JaBB CC BY-NC-ND 2.0

同ランキングには、エンドウ豆のスープ、エルプセンアイントプフもランクイン。故郷を思い出す味として主に東ドイツで根強い人気。マヨラナやタイムなどのハーブが香り、ベーコンや燻製肉、ジャガイモやタマネギが加えられることもある、滋味豊かなスープだ。(出典)

4.クリスマスにはこれ、ヴルストヒェン・ミット・カルトフェルザラート(Würstchen mit Kartoffelsalat)
出典: © Fotolia

一方、統計サイトStatistaの「クリスマス・イブには何を食べる?」という質問で1位だったのが、ヴルストヒェン・ミット・カルトフェルザラート。ソーセージのポテトサラダ添えだ。ポテトサラダは、ゆでたジャガイモに、酢、みじん切りのタマネギ、砂糖、塩、パセリなどを加えて混ぜたもの。これをクリスマスに? と思うなかれ。シンプル・イズ・ベスト。ドイツ人にとってはクリスマスの定番料理だ。(出典)

5.食堂の人気者、カリーブルスト・ミット・ポメス(Currywurst mit Pommes)
出典: © Konnopke

食堂の不動の一番人気メニューとしてFrankfurter Allgemeine紙が伝えたのが、ご存知カリーブルスト。毎年8億食が消費されるという。コリアンダー、胡椒、ターメリックなどのスパイスを加えたトマトソースを、ソーセージにかけて、揚げたてのフライドポテトと一緒に食べる。もはや説明不要のジャンクな美味しさに皆がトリコだ。(出典)

6.お菓子ならこれ、ターフェルショコラーデ(Tafelschokolade)
出典:| flickr/Friedemann W.-W. CC BY-NC 2.0

再びstatistaによると、ドイツで近年最も消費されているスイーツはターフェルショコラーデ、板チョコだという。板チョコなんて食べにくいと思うかもしれないが、一人一枚食べきるケースが多いのでとりわけ不便でもないようだ。たしかに、スーパーマーケットの棚をずらりと占領する品揃えは圧巻だ。(出典)

なんというか、シンプルかつハイカロリーでボリューミーなメニューが並ぶ結果となったが……周囲のドイツ人に、「ところでパスタとブラートカルトフェルン、どっちが好き?」なんて聞いてみるのも一興かも?