フランス人アーティストがスイス西部の村レザン(Leysin)の斜面に「自然に還るアート」を完成させた
一人の男性が、手を頭の後ろにあて、1万平米の草原いっぱいに寝転んでいる。サスペンダー付きのズボンを履いて、パイプをくわえ、眩しそうに目を閉じている。
スイスアルプスの山肌に現れた、その超リアルなランド・アートは、フランス人アーティストSaypeの作品だ。
自然原料の色素を混ぜた水を、チューブを使って地面に吹き付けて描かれた。染料は、小麦粉やレンズ豆油などが原料で、いずれ自然に分解されて土に還る。つまり彼の作品は、時がくれば、朽ちて自然に還るアートなのだ。
次の写真の右下に、小さく作者が写っている。
使われた色は、黒と白と灰色。絵が描かれる様子は次の動画で。
芝が伸びると絵が不正確になるので、丁寧な芝刈りは必須。
サスペンダーの下の方に控えめについているスイスの国旗がかわいい。