山に乗り物を走らせたら世界一のスイスに、スゴいロープウェイがあった。安定感抜群のオープンデッキで、湖からの風を顔に浴びながら山々を眺めよう!

シュタンザーホルン(Stanserhorn)はルツェルン(Luzern) からほど近く、フィーアヴァルトシュテッテ湖(Vierwaldstätter See)への眺めが人気の観光地だ。

ここに世界初のオープンデッキ付きのロープウェイがある。

Cabrio Vierwaldstaetter See
出典: stanserhorn.ch

総工費2800万フランをかけ2012年に運行を開始した。4月から11月しか走っていないが年間利用者は15万人に上る。

オーストリアとスイスのロープウェイ会社Doppelmayr/Garaventaが挑戦したのは、安全かつ見晴らしを妨げない構造だ。

ロープウェイはゴンドラキャビンがケーブルに吊り下げられているのが普通だが、このロープウェイはケーブルがキャビンを側面から支えている。

Cabrio Gondel Zeichnung
出典: stanserhorn.ch

こうすることで、振り子のように振られることがなくなり、もし急ブレーキがかかってもデッキからの落下リスクは格段に減る。そしてなによりケーブルによって視界を妨げられることがない。

一階部分にあたるゴンドラキャビンは、ほぼ全面が窓。眺めは文句ないのだが、らせん階段を上ると定員30名の広々としたデッキに出る。

Cabrio Bahn small
出典: stanserhorn.ch

とてもゴンドラの上とは思えない広さと安定感で、高さと風を肌で感じながらの180度の景色は格別。だが高所恐怖症の人にはオススメできない。

目的地はシュタンザーホルンの上にある回転レストランだ。

目の前にスイスの山々が迫る、レストラン脇の展望台。

Cabrio Berg Stanserhorn small
出典: stanserhorn.ch

回転レストランといっても、回転寿司のように料理が回ってくる訳ではない。座ったままで180度の眺望を楽しめるよう、床が回転してくれるガラス張りのレストランなのだ。

Cabrio nachts
出典: stanserhorn.ch

名物のチーズたっぷり「アルパーマカロニ(Älplermagronen)」を食べれば、スイスを満喫できること間違いなし。

Cabrio Älplermagronen
出典: stanserhorn.ch