スイスのベルン州にあるラウターブルネン(Lauterbrunnen)に、特殊スーツに身を包んだムササビのようなジャンパー達が世界中から訪れている。彼らが繰り広げるのは、死と隣り合わせの危険なジャンプだ!

数年前まで、ラウターブルンネンはパラグライダーを楽しむ人達に人気のスポットとして知られていた。ところが最近は、滑空用の特殊服「ウィングスーツ」を着たジャンパー達の楽園となっている。ウイングスーツは“現代の人間コウモリ”とも比喩され、ラウターブルンネンはエクストリームスポーツのアスリート達の新聖地として注目されている。

その理由は何か? ラウターブルンネンの村は、中には800メートルもある高い崖にその周囲を囲まれている。その高さは、より長い時間の飛行を可能にし、ウイングスーツのジャンプは多くの国で違法とされている中、ここスイスでは法律でその行為が認められているのだ。

時速200キロのスピードで急滑降する、クレイジーなエクストリームスポーツが繰り広げられているこの地は“アドレナリンの谷”と呼ばれ、世界中からアスリートが訪れる。そのひとり、ウリ・エマニュエルは、ラウターブルネンの近くの山にある岩壁に目を付けた。岩と岩の間にあるおおよそ2メートルの隙間を、ウイングスーツでくぐり抜けるというのだ。彼は準備に3年を費やし、このとんでもないジャンプに挑んだ。

オーストラリア人のクリス・マクドゥーガルは、ラウターブルンネンの崖から流れ落ちる滝をくぐり抜けながら滑降している。

そしてもうひとつ、グラハム・ディッケンソンの息を飲む映像を紹介しよう。モンブラン山群がそびえる、フランスとスイスの国境にあるシャモニー。ディッケンソンは、この地にある山の頂上からウイングスーツフライングに挑戦した。

The Great DarioLike us www.facebook.com/GrahamDickinsonOfficialFollow us on instagram.com/grahamdickinsonofficial/Tag a friend who would be your wingman/wingwoman?So I tried to shake off my friend Dario with some aggressive flying but the skill of this man is compared to none. He has no trouble keeping you in frame, dodging trees and burbles ( Burble: A separation in the boundary layer of fluid about a moving streamlined body, such as the wing of an airplane, causing a breakdown in the smooth flow of fluid and resulting in turbulence. ) Thank you Dario for your magnifico filming skills. Filmed using the GoPro hero3 – Wingsuit is Squirrel Colugo 1 prototype.

Posted by Graham Dickinson on Montag, 21. September 2015

この映像を見て気になるのは、一体誰がディッケンソンの飛行を撮影しているのか、ということだ。ディッケンソンは自身のヘルメットの上にもカメラを取り付け、撮影した映像を公開した。そこには彼と飛行を共にするカメラマンの姿が記録されている。

The Great Dario-Rear Viewwww.facebook.com/GrahamDickinsonOfficialinstagram.com/grahamdickinsonofficial/Tag a friend who would be your wingman/wingwoman?This is my rear facing view which highlights how fast and adaptive Dario needed to be to keep me in frame. Our speed is over 180km/h and the trees and rocks are less than a foot away at times. Flights like these with friends are what keep me fresh. filmed using the GoPro Hero4 Black – Wingsuit Squirrel Colugo 1

Posted by Graham Dickinson on Donnerstag, 24. September 2015

残念ながら、ウイングスーツフライングには事故が多発しているのも事実。ラウターブルネンだけでも、パラシュートの故障などが原因で年に4、5人の死者が出ているという話だ。