ソーセージの本場 ドイツから謎の緑色のソーセージが誕生。その正体は、日本で親しまれているアレだった……!

バイエルン州にある小さな町 – オーバーホルツハウゼン(Oberholzhausen)。仕掛け人は大企業をトップマネージャーとして広く活躍する男 ヴェルナー グロップ氏(Werner Gropp)だ。彼にとって固定観念を打ち破ることに勇気もタブーもないのかもしれない。150年以上の歴史あるヴァイスヴルストは、バイエルン人にとって言わば“聖なるソーセージ”だ。その名の通り、 ヴァイスヴルストはヴァイス(白)でなくてはならないはず。

Weisswurst
通常のヴァイスヴルスト(白ソーセージ; 出典:Wikipedia

日本帰りのグロップ氏は、今、世界中でスーパーフードとして注目されている抹茶を日本から持ち帰った。抹茶を点てるためではない。彼の大好物 − ヴァイスヴルストの抹茶バージョンを作ってもらうためだ。帰郷したグロップ氏は早速、抹茶を持って知り合いの精肉店を訪れた。その工程ではグロップ氏も抹茶を茶筅で均等にかき回すなどアシスト。生地はもちろん通常のオリジナルヴァイスヴルストに使うよく挽いた仔牛肉。材料をよく練りあわせて、完成直前に抹茶投入!!

腸詰めして現れる抹茶入りヴァイスヴルストは、なんだか生々しい生き物のよう。動画でご覧あれ。

ドイツメディアが革新的(?) 緑ソーセージを取材。グロップ氏も登場

ゲストとして試食会に招待された人たちも緑ソーセージを前になんだか不安げで懐疑的な表情。肝心なお味はというと・・・。グロップ氏も想像していたことなのか。コメントは上々だった。抹茶のビターなフレーバーとマイルドなヴァイスヴルストの相性が良く、付け合わせのスイートマスタードとのコンビネーションも抜群だという。

発案者のグロップ氏は、いたって真剣だ。なんとバイエルン人にとっては挑戦状とも言える“緑ソーセージ”を特許に申請したという。彼が次なるカラーのヴァイスヴルストを発案する日もそう遠くはないだろう。アイディアがあればグロップ氏に提案してみてはいかがだろうか。